夜のお伽噺

アルのオリジナル小説置き場です

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アル式デトックス 3rdプログラム


終わらぬ暑さに、夏の疲れが取れない親愛なる読者の皆様に朗報です。ご好評?頂きましたアル式デトックス、皆様の熱いご声援を受け、性懲りもなく今夜3rdプログラムの公開と相成りました。
私事で恐縮ですが、柄にもない絡みのないお話が続き、体内の不純物が飽和状態になり、夜も眠れません。
それではと、溜まった不純物を取り除くためにアル式デトックスの再開を決定いたしました。
「なんだ、ヤルだけの話か・・」
まあねぇ・・確かにヤルだけのお話ですが、お付き合いいただければ、読者の皆様に、すがすがしい朝が迎えられることをお約束いたします。




「M大学に通っています」
「洋一兄さんの遠縁にあたります」
その日、高校生の僕は須藤さんの親戚になりすまし大学生を演じた。

二人だけで出掛けた初めてのコンサートだった。その晩は須藤さんの家に泊ることを決め、早くから母には嘘の言い訳を準備していた。それを聞いた須藤さんは困ったような素振りをしながらも嬉しそうだった。
コンサートが引け込み合うロビーで、須藤さんの大学時代の友人たちに偶然出くわした。友人たちに僕を紹介する言葉に詰る須藤さんに、咄嗟に付いた出鱈目だったが、須藤さんは呆れた顔をしながらも、僕の肩にそっと手を置き、嘘を許してくれた。
コンサートの余韻としばらくぶりの再会で別れを惜しむ友人たちに食事に誘われ、予定外の成り行きに、断る方便が浮かばない須藤さんと遠慮した僕までも、無理やりタクシーに乗せられ、四谷の中華料理店へ向った。

誰もが学生時代に戻ったように瞳を輝かせテーブルを囲み、冗談とも本気ともつかない弾む会話で杯を重ね、笑いが途絶えることはなかった。仲間内の会話を黙って聞いている僕に、隣に座った大学病院の薬局に勤める下村真弓さんの大人の女性の気遣いに、独り浮くことはなかったが、大きく胸の開いたTシャツからこぼれる彼女の胸の膨らみに、憧れと妬みに目を泳がせていた。

「そう言えば須藤、坂本さんは?」
「・・・」
「―――あれから、一度だけ・・」
須藤さんはその話には触れて欲しくないとばかりに、友人に酒を勧めた。
「須藤君、加奈と会ってないの?」下村さんは驚いたように聞き返した。
「卒業したら、なんだか疎遠になって・・」
「私、付き合っているとばかり思っていた。羨むほどだったのに」
もう一人の女性が口を挟んだ。苦笑いする須藤さんに僕の胸は騒いだ。


僕の知らない須藤さんの過去。もちろん僕と知り合う前のこととは分かっているものの、加奈という女性の影が僕の中で色を濃くし、脳裏に浮かぶ睦ましい二人の姿に落ち着きをなくした僕はショルダーバッグからタバコを引き抜き、須藤さんに見せ付けるように、派手に煙を吐いた。
慣れた手つきでタバコを咥える僕に驚いた須藤さんの顔。
須藤さん、僕は不良です。あなたの思っているようないい子ではありません。

難しい名の中華料理とはじめて舐めた中国の強いお酒に酔い、子供染みた嫉妬にふて腐れ、帰りのタクシーの中で終始無言を通した僕は、深夜の須藤さんの暗い部屋にはいるや否や、狂ったように須藤さんに抱き付いた。すぐに腫れぼったくなった股間を須藤さんの股間に擦り付けていた。

「―――加奈さんて、綺麗な人なんでしょ?」嫉妬に口を尖らせた。
「僕なんか・・」
「ああっ須藤さん」
須藤さんはジーンズの上から僕の股間を強く握った。
「嫌です!」
拗ねて引いた腰を抱え込まれ、須藤さんの慈愛に満ちた柔らかな唇を火照る頬に受けても、自分の貧弱な身体と換えようのない性を、妄想した加奈の身体と比べ、言いようのない憂いに沈んでいた。
「だって・・」
「僕は・・胸もぺちゃんこ・・」
「それに僕は、僕は・・」
須藤さんに無理やり口を塞がれ、後の言葉を須藤さんの唇に掠め取られた。
「駄目です。駄目!」
汗で張り付いたジーンズとブリーフを乱暴に引き下ろされ、僕の陰核は触れられてもいないのに、須藤さんに見られたことで、みるみる突起し、須藤さんの言い付けを守り、禁欲に耐えた抑えようのない欲求不満を露にさせた。
「意地悪しないで・・」
嫉妬心がもたらした昂る感情で、羞恥心をなくした僕は須藤さんの手を下半身に誘い、頭の芯まで痺れる深い口付けに加奈の妄想を頭から蹴散らした。



初めて二人だけ過ごすの夜のために須藤さんが用意してくれた、レースの夜衣を火照る身体に羽織り、性器だけを包み隠す紐のような下着に陰核を納め、僕はベッドに呼ばれた。シャワーで濡れた髪を須藤さんからプレゼントされた髪留めで纏めてもらい、鏡に映る僕は女の子のようで、もうそれだけで期待に胸が弾けそうだった。
「―――須藤さん・・」
「可愛い、おいで」
蠱惑的な下着姿で含羞む僕に目を細める須藤さんの胸に飛び込んでいった。柔らかな抱擁と口付けに性別を超えた愛おしさがこみ上げ、二人で愛のありかを探した。須藤さんの手の平が、僕の小さな下着の膨らみを被い包み、僕は須藤さんの腰に巻かれたバスタオルをほどき、熱く重い陰茎に指を這わす。
大人の昂りに視線を落とし、溜めた唾液で乾くことのない唇で、須藤さんに忍び寄る、加奈という亡霊を振り払うように、須藤さんの大きな陰茎を頬張った。同じ器官を持つ者が知る愉悦の源を舌先で刺激し、須藤さんの溢れる甘い発情が舌を蕩かせ、僕の頭を優しく撫でては、快感を口から洩らす須藤さんに、ささくれた心が癒される。

荒い息でベッドに身体を投げ出し、僕は夜衣を捲り上げ、艶付いた胸を須藤さんに見せ付け唇を誘う。肌に落とされる濡れた口付けに悶え、股間を突き出し、待ちきれない欲情を晒す。
尖らせ濡らした窮屈な下着から陰核を摘み出され、剥き出しになった敏感なところに細い指先が、すうっと環を描く。ぶるっと腰が震える。須藤さんに歓んで欲しくて、密かに手入れした陰毛まで濡らし、泡立つ音が恥ずかしい。
「ふぅん・・だめです・・」
「ごめんよ・・こんなにさせて・・」

悩ましく切ない慰めに翻弄される心と身体を、須藤さんの肩を両手で掴んで耐えた。




アル式デトックス3rdプログラムいかがでしたでしょうか。
クダラナイ、中途半端だと思ってはいけません。
例年になく異常な暑さで、簡単に弱った体力が回復することはできません。

「続けろ」「読んでやる」という奇特な読者の皆様がいらっしゃることを切に願っております。



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