夜のお伽噺

アルのオリジナル小説置き場です

背徳

ミッションスクールの制服から伸びた華奢な手脚、漆黒の髪、清純な顔立ちからは正反対の妖艶な表情を僕に向け、僕の切望を許し促す。顔を見合すことを恐れ、決め事になった後背位の繋がり。罪悪感にさいなまれながらも、背徳行為ゆえの強烈な興奮に惹かれ、引き寄せられ、お互いの肉体を求め合う。
高まる快感に少女は恥骨をシーツに擦りつけ、その刺激に僕はすぐに我慢できなくなって、涙声でオーガズムの許しを少女に請う。艶付いた吐息を漏らし、浮かせた少女の尻臀が、僕の性器を根元まで咥え込み、僕の射精と同時に収縮を繰り返す。全身を戦慄かせ、深いオーガズムを迎えた僕と少女は、ベッドの上で身体を崩し、意識が遠のいていった。

時間にしてどれくらい眠っていただろうか。息苦しくなって目が覚めたようだ。呻き声を出したかどうか、自分でもわからなかった。僕はベッドの上に、うつ伏せの姿勢で横たわったまま暗い闇の中で目を開けた。
袖丈の短い制服の、ささくれた裏地が、突起が収まらない乳首を刺激し、折りひだをプレスしたスカートは乱れ、腰まで捲くれていた。伝線した黒いパンスト、穿き古された下着、その大切な下着を汚すことを怖れ、着けた避妊具は下着の中で潰れていた。
僕の性器を模ったディルドは、まだ身体の中で、その存在感が消えることは無かった。

大学進学で家を出た姉の置き土産だった。処分するはずだった姉の衣類を僕は密かに隠した。姉に憧れていた。いや、正直言えば姉が好きだった。初めて異性を意識したのは姉だった。美人の姉に言い寄る男は数知れなかったが、そんな姉が自慢でもあった。
僕は姉のすべてが知りたくて、姉の部屋に忍び込んでは秘密を探った。箪笥に綺麗に畳まれた下着の柔らかな手触りに酔い、引き出しの奥に仕舞われた生理用品に姉の女を痛いほど実感しては、膨れ上がる背徳の妄想が僕を苦しめた。重ねたジーンズの間に隠した紙袋から、男を挑発するような小さな下着を見つけた時は、驚きと嫉妬に狂い、些細なことに難癖を付けては、姉に突っかかっていた。抑えようのない気持ちの昂りが、善悪の判断を鈍らせ、洗濯籠から姉の汚れた下着を部屋に持ち込んでは、欲望を宥めるまでになってしまった。

姉の温もりと匂いに触発され、惑乱した僕は、いつしか姉の下着を身に着け、自分の身体を姉の身体に置き換えることを覚え、愚かな妄想を誤魔化した。髪を伸ばし、姉の通っていた美容室に出掛けては、髪型を真似、滑らかな素肌を得るために脱毛を繰り返した。さらには、自分の性器と同じサイズのディルドを手に入れ、姉の身体の芯まで浸潤する、疼きを慰める術を会得し、背徳の暴走に歯止めを掛けた。

ベッドの上で身体を「く」の字に大きく曲げた僕は、宝物のパンストと下着をそっと膝まで下ろし、お尻から飛び出しそうになったディルドを深く挿し込み直し、勃起した性器に姉の指を絡めた。
「姉さん……」
「姉さん!」
はだけた制服からこぼれた乳首を抓られ、痛みにも似た鋭い刺激で身体を捩らせ、苦悶の呻き声を上げる姉は、身体の奥で暴れる僕の分身を深く吸い込み、狂ったオーガムズに全身を引きつらせた。
ゆっくりと弛緩した姉の身体から僕の分身がシーツの上に抜け落ち、僕は姉の胸を抱き締めた。そして姉は、上気した頬を伝わる歓喜と絶望の涙を枕で拭い、慈愛に満ちた微笑を僕に向けた。


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