夜のお伽噺

アルのオリジナル小説置き場です

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チコ 1

アルのアーカイブより。手垢の付いた古いお話ですが、加筆、編集いたしました。
相変わらずの酷い文章ですが、お付き合い、いただければ嬉しい限りです。R20



新宿の雑踏の中、その子は不安そうな顔付きで約束のデパートのウインドの隅に立っていた。小柄で華奢な体型。私は道路の向かい側からしばらくその子の様子を見ていた。
飲食店を何軒か経営し、私のような者に、同じ嗜好の子との仲を取り持つ相原から、以前に紹介された子は、なかなか現れない待ち人に、通行人の好奇な視線を気にすることもなく、ポケットからコンパクトを取り出し化粧を直しはじめた。私は、その羞恥心の無い行動に嫌気が差し、声も掛けず立ち去った。
すぐに、相原から怒りの連絡があったが、「気に入らない」と一言告げ、電話を切った。

どうしたものか、半年も音信不通だった相原から先週末連絡があり、私は長い付き合いの、相原の強っての頼みを断りきれず、仕方なく新宿に出掛けた。信号が青に変わり、私はその子の前に立った。
「君が相原の・・」
その子の顔に緊張が走った。
「待たせたかな?」
「いいえ、今、来たばかりです」
可愛いい嘘に、私はその子を路地裏の喫茶店に誘った。テーブルを挟み向かい合い、無言で俯くその子に私は口を開いた。
「こうゆう事は初めてか?」
頭を小さく縦に振った。
「顔を上げろ」
驚いたように眼を見開き、その子は姿勢を正した。少年のような顔立ちと少女のような素肌。相原は、やっと私の好みを理解したようだった。
「人の話は顔を上げて聞け」
「はい」
「学生か?」
「いえ、違います。僕は・・」
「お前の仕事に興味は無い」言葉を遮った。

「モデルのチコを知っているか?」
「・・・」
「知りません」
「ネットで調べろ」
「分かったらチコのような髪型にしろ。その眉毛も。それ以上のことは許さない」
「いいか?」
「わかりました」
「自分で納得出来たらメールしろ。嫌なら連絡は要らない。相原に伝えろ」
「私は薄汚いジーンズは嫌いだ。わかったな」
脅えきった表情のその子を睨みつけ、私は伝票を掴み席を立った。


(やっと納得が出来るようになりました)
あれからちょうど2ヵ月後、その子からメールが届いた。私はその子に、もう一つ宿題を与え、待ち合わせの日時を返信した。
前回の待ち合わせ場所と同じデパートの玄関に、その子は私の言いつけ通りに、髪型を斜めに分けたショートボブに変え、胸元を開けた仕立ての良い白いシャツに細い黒いパンツと、清楚な身なりで現れた。満足した私は、緊張して、昨日から何も食べていないと照れたその子を、上の階のイタリアンレストランに誘った。
昼下がりのレストランは買い物を終えた女性客で埋まり、私たちは一人で食事する派手な中年女の隣の席に腰を下ろした。女はその子に興味が惹かれたらしく、その子を横目で追うのを私は見逃さなかった。私はビールを頼み、その子は遠慮がちにマルゲリータを選び、アルコールは、すぐに顔が赤くなるからとアイスティーを頼んだ。

「いかがでしょうか?」
「気に入った」私は湧きあがる欲望を押さえ、素っ気無く応えた。眉毛を細く整えたその子の顔が華やいだ。
「チコのようになれといわれても・・」
「でもお前は理解した」
「髪は伸ばせなくて、ウィッグを買いました」
「散財させて悪かった」
「いえ、何だか生まれ変わったようで」
「嬉しいか」
「ええ」
その子の細く長い指。品良く食事するその子の仕草に、私の加虐趣味に火が点いた。

「セックスしたことあるか?」私は隣の女にも聞こえるように言った。
食事の手が止まった。その子も隣の女も。
「・・ありません」俯き呟いた。
「キスは?」恥ずかしそうに顔を横に振った。
「もう一つの宿題を見せてもらおうか」
「ここで!」驚きと羞恥に、みるみる顔を赤らめるその子。
「嫌か?」
「だって・・」
「嫌なら私は帰るが」私はゆっくりとのグラスに残ったビールを飲み干した。

何度も躊躇した挙句、その子は諦めたように、そっと椅子を後ろにずらし前屈みになり、ナプキンで股間を隠しながらベルトを緩め、パンツのファスナーを下ろす音が聞こえた。
「見せろ」
その子は周りを気にしながら、震える手でナプキンをテーブルの上に置き、パンツを左右に開き、シャツの裾をたくし上げ、股間を彩る黒いレースの下着を露にした。
唇をかみ締め顔を反らし、激しい羞恥心に肩を震わせるその子。
「チコが穿くような下着が良くわかったな」
「隣のご婦人も見たがっているぞ」
女は私を睨みつけた。
「駐車場で待っている」
私はその子をテーブルに残し席を立った。


慌てた様子で駐車場を走り回り、私のクルマを探すその子にパッシングで合図した。
ドアに縋り付いてきたその子に私は窓を少し下げた。
「運転できるか?」
「出来ますが・・」
「僕、左ハンドル運転したこと無いです」
「ぐずぐず言うな、乗れ」
私は運転席に腰を下ろしたその子の身体を乱暴に引き寄せた。
よほど恥ずかしかったのだろう、火照る頬を両手で押さえ、震えが止まらない唇を奪った。
荒い息が甘い息に変わり、私は唇を離した。
「恥ずかしくて、逃げてきました」
「あの女、何か言っただろ」
「電話番号のメモを渡されました」
「どうした」
「ウエートレスの女の子に渡してきました。デートしたいって」
私は声を上げて笑った。
「いい子だ」私はその子の肩を抱き締め、頭を撫で、涙ぐむその子をなだめた。
「お前は今日からチコだ」
「チコ、クルマを出せ」


私の言い付けに従い、納得した装いで現れたその子。気の利いた行動にチコと呼ぶことを許した。常宿にしているホテルの地下駐車場にクルマを滑らせ、不慣れな運転に安堵したチコの横顔。小さく溜息を付くとエンジンを切った。
「ついて来い。怖いか?」
「はい」緊張で掠れたチコの声。
32階でエレベーターを止め、ドアをノックした。
「私だ」
今夜、同伴出勤を約束した妙子が、内側から、そっとドアを開けた。妙子は、後に立つチコに一瞬怪訝な顔をしたが、何事もないようにソファーに腰を下ろした。
「待たせたな」
「お茶を頂いているところ」
ルームサービスの紅茶のセットが、都心の街を一望する応接間に並んでいた。
「そちらの坊やは」
「挨拶しろ」
「はじめまして、チコといいます」妙子に丁寧に頭を下げた。
「もしかして、相原さんの?」
勘のいい妙子は私の思惑に納得し、薄笑いを浮かべた。
「チコ、ミネラルウォーターを持ってきてくれ」

「妙子、チコはセックスを知らない。今日までキスもしたことなかった」
「チコはセックスが見たいと言って、連れてきた」
「もう、芳村さんたら」妙子は照れ臭そうにカップを手にし、上目使いでチコを値踏みするように、妖しく見詰めた。
「チコ、そうだな?」
ミネラルウォーターを注ぐチコの手が震えた。
「はい・・」



チコをベッド脇の椅子に座らせ、私は妙子を背中から抱き、派手なワンピースを脱がせた。
パンストから透ける、ブラジャーとお揃いの真っ赤なパンティーを興味深く見詰めるチコ。
「チコ、どうだ?」
「素敵です」
「チコ、妙子は店で派手な下着をワンピースの胸元から覗かせ、眼を奪われ男に、パンティーの色を想像させる」
「恋人や妻は絶対に穿かないような色の下着で、男を欲情させ、上客に引き込む」
「嫌ねぇ」妙子の身体が腕の中で悶えた。

中年男が悦びそうな、手に収まる形のいい乳房と小ぶりの尻。ベッドに横たわる、むせかえるような色香で男を惑わす妙子の肢体。興奮で眼を吊り上がらせ、揃えた両腿を握り締め、肩で息するチコ。妙子の両脚をくの字に曲げ、チコに向けて股を開かせ、すでに濡れた女性器に指を挿れた。私が部屋に戻る前、潤滑ゼリーを膣に塗り込んだ妙子の下品な行いも、夜に生きる女の処世術だと諦め、無理やり勃起させた性器をねじ込んだ。男の官能をくすぐらせる喘ぎ声、我慢できないと揺する尻。
「奥まで・・」妙子の戯言がしらけた。
「チコ、男を早く逝かせたい女は、股を大きく開いて性器を男に見せつけ」
「男を夢中にさせたい女は、両脚を閉じて身体を伸ばし、自分の絶頂を先に見せつけ、可愛い女を演じる」
私は伸ばした妙子の両脚を跨ぎ、性器をきつく密着させ陰核を擦った。
妙子の声が急に艶めき、苦悶の表情を浮かべ、チコを挑発するように絶頂の悲鳴を上げると、胸を大きく反らせ、妙子の性器が収縮を繰り返した。


顔を上気させ、ソファーに固まるチコの膝を揺すり身体を迫る妙子。ベッドの淵に腰掛け、苦笑いした私は、妙子に分からない様に、チコに顎を小さく横に振った。
「チコちゃん、女は嫌い?」
「・・」
「嘘つき」チコの尖った股間を摘んだ妙子。
「嫌、許してください」
チコは困惑した顔を私に向け、助けを縋った。
「妙子、勘弁してくれ」
妙子は口惜しそうに浴室に消えた。

チコを正座させ、妙子の体液で汚れた、勃起した性器をチコの鼻先に突き出し唇を迫った。
「嫌か?」
首を横に振ったチコは、慣れない強張った指を性器に絡めて頬張り、唇を窄めた。
「もういい」チコの稚拙なフェラチオが我慢出来なかった。
「したいか?」右脚の爪先でチコの尖った股間を突いた。
「したいです」
「納得しているのか?」
「・・」
「自分で納得した身体を、私に見せるんだろうな?」
「・・」
「まだ、全て納得していません」
「チコのような下着を穿いただけで、いい気になるな」
潤むチコの瞳。
「悔しいか?」
「はい」
「悔しかったら、自分で納得した身体を私に見せろ」

バスローブを纏った妙子がソファーに座り、化粧を直しながら二人の会話を聞いていた。
「私は妙子と出掛ける」
「チコ、お前は帰れ」
「はい」
「いいか、チコ」
「納得できないなら、降りてもいい。相原を怖がることはない」
「いいな」

続く。
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