夜のお伽噺

アルのオリジナル小説置き場です

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“アニバーサリー” ブログ開設一周年に

男が言うように確かに僕の心の中には、女の子になってみたい気持ちが隠れていたのかもしれない。性感の高まりに目覚めた頃から、自問、苦悶する自分を、想像する女の子の肢体に置き換えては切ない呻き声を上げ、密かな性癖を満足させていた。
そんな僕の捩れた性癖を理解してくれた男に甘えたくて、男の非情な言いつけに従い、限界を越える羞恥心に耐えては、心と身体の慰めをねだった。

知り合って一年が過ぎた記念日に渡された女の子の洋服に心を奪われ、鏡に映る自分の姿に異常な興奮で慄き、それを静かに見詰める男に不思議な悦びを覚えた。
同性の性器に唇を付けたことなどもちろんない。でも、今は、そのことは当たり前のような気がしている。震える舌を伸ばし硬い陰茎をなぞり、目を瞑って熱い亀頭をしゃぶった。口の中で溢れる唾液と男の体液を啜り、まるで自分の性器を愛されているような感覚に、下着の中で生温いものが滴るのがわかった。信じられないくらい身体が熱くなり、僕の揺れていた心は決まった。

女の子のような仕草で男をベッドに誘い、身体を預けた。愛撫と言うには辛い、男の指使いで、緊張と恐怖で硬くした身体をほぐされ、背中から男に抱かれた。男の興奮をどうにか受け入れ、激しい痛みと引き換えに得た、深い繋がりが忘れられない。男の絶頂が身体の奥に刻まれ、自分の性別が曖昧になっていくことに抵抗はなかった。それよりも分解してしまいそうな僕を、優しく包み込んでくれる男の暖かさに、涙がこぼれた。人を好きになり、人を愛するとは、こうゆうことなのだろうか。男の手を握り締め、不安を乗り越えた安堵、欲望を満たしてくれるすべてが。どうか、この男の存在がいつまでも、僕の傍にありますように。




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コメント

一周年おめでとうございます。

斜体の文
遅くなりましたけれど、
早いものですね。

ブログ一周年おめでとうございます。

わたしもそろそろ何か書いてみようかと思うようになりました。

  • 2012/06/16(土) 11:17:56 |
  • URL |
  • 綾香 #lfMJhUqk
  • [ 編集 ]

Re: 一周年おめでとうございます。

綾香さん

ありがとうございます!

悪戦苦闘の連続ですが、どうにか一周年を迎えることが出来ました。
続けられたのも、ひとえに読者皆様のおかげで、感謝しています。

しかし、ちっとも文章が上手くならない。

> わたしもそろそろ何か書いてみようかと思うようになりました。
ぜひ、ぜひとも、楽しみにしています!


先日客死した、ダック・ダンには、正直、ショックを受けています。
寂しいねぇ。

  • 2012/06/16(土) 15:54:00 |
  • URL |
  • アル #-
  • [ 編集 ]

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