夜のお伽噺

アルのオリジナル小説置き場です

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あの頃

スタンドの明かりを消す。真っ暗になった部屋が湿気を含んだ夜に呑み込まれ、濃密な夢想が押し寄せる。

水が全身を包む。さらさらとした水ではなく、ねっとりとまとわりつくオイルのような感じだ。

裸の僕は、しきりに両腕で水を掻き、水面に出ようともがいているが、もがけばもがくほど水は圧迫を加え、僕にすき間なくまとわりついてくる。

でもその感じは嫌でなく、むしろ気持ちがいい。裸で皮膚と皮膚をくっつけ合って男に抱かれるのってこんな感じだろうか。

下半身が熱くなり指を股間に伸ばす。勃起した性器が濡れて、ぬるぬるとした感触が生まれる。

股を開き俯せになり、指をお尻の谷間に伸ばす。性器をシーツに擦り付けると全身がわななき、あっけなく射精した。

朝方、雨の音でぼんやりした頭が少しずつ目覚めた。僕は逃げていく夢の印象を手繰り寄せていた。


13歳の少年が、子供なのか大人なのか、今でも言い切ることはできない。

大人のような子供、子供のような大人だったのか……

あの頃の私は、きっと子供のような大人だったのだろうと思う。



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