夜のお伽噺

アルのオリジナル小説置き場です

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140文字のミニストーリー「Bedtime story」に挑戦しています。

お暇なときにでも覗きにいらしてください。

あんくるアル

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彼の笑顔は僕の心に花を咲かせ、彼の声は僕に安らぎ与え、彼の柔らかな手は僕を孤独な夜から救ってくれる手でした。

ほっそりと長い器用な指。

あの指が僕の肌を撫で、その悩ましい感触が消えることはない。いえ、消えないばかりか日増しに濃くなっていく。


些細な行き違いから逢わなくなって二か月が過ぎた。

今夜もベッドに潜り込んで目を瞑り、彼の指が触れた場所をたどってしまう。

首、胸、乳首、下腹、太腿……

彼の指を思い浮かべながら、性器に指を絡めた。

親指と中指とくすり指で一番敏感なところを包み、人差し指で突端を撫でこする。

彼の指だと触られただけで蜜を漏らし、あっという間に果ててしまうのに、いくら触っても潤むことはない。

彼の指の魔力がこんなにも僕を惑わし疼かせるとは思ってもいなかった。

彼の顔も声も指もすべてが暗闇に消えた途端、呻いた僕は両手を太腿できつく挟み、唇を噛んだ。


枕元で点滅するスマホにゆるゆると手が伸びる。表示されたまさか名前にときめく。

「もしもし」

彼の甘い声が身体の芯まで響く。

彼を求める欲求が強すぎて声が出ない。

「明日逢える?」

「――な、何時ですか」

声が乾いた喉にひきつった。


スマホを胸に抱えていた手が股間に伸び、勃起した性器に触れた。潤んでいた。

彼の腕の中でからだを丸め柔らかな指を夢想し、ゆっくりと目を閉じた。


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