夜のお伽噺

アルのオリジナル小説置き場です

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お詫び


お詫び

6月30日に新規掲載した「ジェミニ」の中で、私の無知無学ゆえの思い込みから、

基本的な間違いを犯してしまいました。

早々にお読みいただいた親愛なる読者の皆様、貴重な拍手をしていただいた方々に

深くお詫び申し上げます。

「ジェミニ」は一旦削除し、改稿して再掲載したいと思っています。

勝手なお願いでございますが、またお付き合いくだされば幸いです。

最後になりましたが、―様、温情なご指摘とご意見に感謝いたします。ありがとうございます。


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ほろ苦い味

いらっしゃいませ!
今晩は
黄色い暖簾をくぐると愛想のいい挨拶に迎えられる
掃除の行き届いた店内、磨がかかった厨房のステンレスの壁
毎度のことながら感心させられる
仲のよい家族で切り盛りしている中華料理屋
丁寧な調理に顧客も多く、私も通いだして何年経っただろうか

いつもの席に腰を下ろし、夕刊を手にしたお嫁さんにビールとレバニラ炒めを頼む
料理は勿論だけれど、実は私のお目当ては決まってこの時間にお仲間と来る
店の並びの美容室に勤める子
今夜はまだあの子は来ていないようで、ちょっとがっかり
小柄な体型、心をとらえる柔らかな物腰、職業柄綺麗にヘアダイした髪の毛
鼻筋の通った、睫毛の長い涼しい目をした美青年
何度か席を共にし、私の目の前で食事する女の子のような仕草に
見惚れた

勿論、話したことなどありません
何処の馬の骨とも分からない、赤ら顔の薄毛オヤジに話しかけられたら
美味しく食事は出来ませんし、二度とこの店には来なくなるのはわかっています

でもそこは悲しきエロオヤジ
勝手な妄想を繰り広げております
お気に入りの格好に着替えさせ
小さな乳首を摘み
喘ぐ鳩尾に指を滑らせ
股間を尖らせた小さな蠱惑的な下着に溜息・・・

独りで薄笑いを浮かべ、ビールを注ぐ姿
他人様から見ればさぞかしアブナイオヤジに映っていることでしょう

いらっしゃいませ!

開いたガラス戸に見覚えのある美容師の一連隊
お待ちしてましたよ、どうぞ、どうぞ
隣のテーブルに腰を下ろした三人組
あら、あら、今夜はあの子がおりません
今日はお休み?

注文を取りにきたお嫁さんの一言
「遠藤君、本店に移ったんだってね」
「このまえ挨拶に来たよ」

エッ!いなくなっちゃったの!
なんとも・・・

ちょっと寂しいけれど、追加したビールで彼の栄転を祝い
いつまでも口に残るレバーを苦味が増したビールで流しました


ちっとも更新できなくてゴメンナサイ


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茶の道 前編

みなさん、茶の湯とは、一服のお茶を、いかに心を込めてたてて差し上げるか、ということから成り立っています。おいしく召し上がっていただくために、茶室を清め、道具をそろえ、季節の花を活け、心を尽くしてお点前します。
お茶のお点前は、歩き方から、帛紗のさばき方と、ひとつひとつおろそかにしないようにと教えられます。
でも茶の湯はとくべつ難しいことはありません。私たちの日常の生活の中に生きている礼法であり、心の通じ合う社交であり、閑寂な美しさを求めるものです。

神妙な面持ちで正座する茶道部員を前にして、私は茶道について語ります。
二十数年前、在校生だった私は、この茶室で恩師である峰千家家元、小野寺香雪先生の話を聞いていました。その時はまさか将来、私が母校で茶道を教えることになるとは夢にも思っていませんでした。

男子校に茶道部と、驚かれる方もいらっしゃると思いますが、本校創始者の文武両道の理念に基づき、日本古来の文化、精神を学び、継承することも教育方針に掲げており、茶道部の歴史は古く、開校間もなく創部されています。
四十路を前にして師範を許され、弟子に稽古をつけ、さらに、こうして母校で教えることが出来るのは、小野寺香雪先生の厳しい稽古と特別な恩顧によるものであります。
茶道の心得が誰もいない商家に生まれた私は、茶道に関心があったわけではありません。興味すらありませんでした。
そのような私が茶道にすべてを捧げることになったのは、ある男との出会いがあり、それは運命の導きとしか言いようがありません。


その男、青柳武は人形町の裏路地で小さな模型店を営み、夜になると二階の自宅に生徒を個別に呼んで家庭教師をしていました。
そもそものきっかけは、青柳の店で毎日のように道草する小学六年の私が気になったようで、青柳が声を掛けてきたのがはじまりでした。
アイドルのような美青年で、私は青柳の身体から何かが放たれていることを子供心に感じました。それは私の憧れがそう感じさせたのかもしれません。

青柳の柔らかな物腰、子ども扱いしない態度。憧憬もあり気の許せる間柄にすぐになりました。おやつをいただき、学校での些細な出来事を夢中で話す私に、笑みを絶やさず嫌な顔ひとつしない青柳は、一人っ子の私には年の離れた兄のような存在に思えました。
店の奥の二畳ほどの板の間に胡坐を組み、模型を組みたたている青柳の膝の上にのり、制服の半ズボンから出た素足を擦られても、嫌ではありませんでした。
そして、なぜか扉の閉まらない和式のトイレを跨ぎ小用する私を見詰める青柳の視線に、好意以上の性的なものを感じ、恥ずかしさと妙な満足が入り混じる複雑な気持ちになっていました。
思い返すと、私は自分の中に隠れていた、同性愛の小さな種の存在に気が付きはじめていたのかもしれません。

成り行き通り、私は中学一年から青柳の個人指導を受けることになりました。膝を突き合わせての勉強は身に入りましたが、教師と生徒を越えた関係も発展していきました。
何気なく膝に置かれた青柳の手が、日を追うことに大胆になっていきます。青柳の手に、とても振り放すことの出来ない魔力を感じた私は、青柳の言いつけに逆らうことなく、ただ頷いていました。
小さかった同性愛の種は、青柳に水を与えられ日増しに膨らみ、芽生えていきました。

勉強が終わると、私は青柳と向かい合い、畳に両手をつけお辞儀をすることが決まりでした。そして私は青柳の許ににじり寄ります。青柳は膝立ちした私を片手で抱え、ジーンズの上から尻を撫で、股間を撫上げていきます。
私の下半身に変化が現れると青柳は手を離し、お尻をぽんと叩き、それ以上の行為にはつながりませんでしたが、興奮した私は、トイレに駆け込み青柳に見られながら、小水を迸らせ気を収めるのが常でした。

学期末試験で好成績を上げた私は、喜び勇んで青柳に報告に行きました。
青柳は自分のことのように喜び笑みが絶えません。
頭を撫でられ、成績に気をよくした私は青柳に甘え、いつも以上の性的な刺激を期待していました。気持ちが伝わったのか、股間を撫でていた青柳の細く長い指がジーンズの中を探ります。
青柳の呟きに、自分ではしたことはないと告げます。自慰行為、オナニーという言葉は知っていましたが、具体的にどのようにするのか、どうなるのかは知りませんでした。

下半身を裸にされ、痛いほど勃起した性器を見られる恥ずかしさ、真上を向いた性器に青柳の柔らかい指が絡まり、一瞬息が止まります。
滑るように蠢く手の刺激で腰のあたりが甘だるくなり、溶けそうな気分に酔います。青柳に答えるまでもなく、沸き起こる気持ちの良さは私を虜にさせ、息が弾みます。
激しくなる鼓動、怖いような興奮、私は青柳の腕につかまります。身体の内から、何か温かいものが絶えず湧いては溢れ、出口を求めています。
おしっこが漏れそう!と訴えた私は逃げる腰をきつく抱え込まれ、青柳の力の籠った指が濡れた性器を扱きます。
目の前で火花が散った瞬間、声を荒げた私は強い快感で全身を戦慄かせ、激しく飛び散る精液が何度も畳を叩きます。
生れて初めての精通は、青柳に支えられなければ、立っていられないほどの衝撃でした。


つづく。


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お知らせとお詫び

私アル昨年11月末、脳内出血を起こし救急搬送されました。幸い処置が早かった為、命拾いしましたが、後遺症が残り、今も病室のベットにおります。
申し訳ありませんが、しばらく休載させてください。

もし、拍手、コメントなど頂ければ大変嬉しいことですが、返事はすぐには出来そうもありません。許してください。

おかげさまで退院しました

おかげさまで退院しました。
先日、三か月以上の入院生活を終えることが出来ました。
改めて健康の大事さを思い知らされました。
愛読者の皆様には、ご迷惑ご心配をおかけしました。

後遺症のため、まだしばらくはリハビリを続けなくてはなりませんが、
社会復帰を目指しがんばります。
お話の続きもおいおい書いていこうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

留守中にいただいたコメントは、この記事のコメント欄にて返信させてください。

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